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ビジネス英語でのスモールトーク

相手とのコミュニケーションに困ったときには、趣味や気候、あるいは季節などの共通の話題を取り上げるとよいとよく言われます。また、家族構成が似ていたりすると、共感できることも多いため、家族の話題もコミュニケーションの潤滑剤となりえます。親しくなると、そうしたスモールトークをきっかけに相談をもちかけられたり、助言したりする場面に発展するかもしれません。そこで、ここでは、「①趣味の話題」、「②季節の話題」、「③自分のことを話す」、「④相談をもちかける」の4つに分けて解説します。

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趣味の話題

趣味が合うと、話がはずみますね。また、互いの趣味が別であっても、趣味を話題にすることが、親しくなるきっかけになることもあります。 まず、相手に趣味を尋ねるときの表現を紹介します。

 

What are your hobbies?

趣味はなんですか?

My only hobby is playing tennis.

テニスが唯一の趣味です。

解説
「What are(is) ~?」は、「~は何ですか?」と尋ねるときのポピュラーな表現です。

 

「hobbies(hobby)は」、「趣味」という意味です。

 

直接、趣味(hobby)という言葉を使わない場合は、以下のような表現があります。

 

What do you do on day off?

休日には何をしますか?

 

What do you do in your free time?

暇なときには何をしていますか?

「play tennis」は「テニスをする」です。「play+スポーツ名」で「(スポーツ)をする」という意味です。ただし、このパターンは、主に、「baseball(野球)」「soccer(サッカー)」「golf(ゴルフ)」などの球技に使われます。なお、「piano」や「guitar」のような「楽器を弾く」という場合には、楽器の前に「the」を付けるのが普通です。

 

ちなみに、「run(走る)」や「swim(泳ぐ)」は、それぞれ単独で動詞として使えますが、スポーツとして「ランニングをする」と言うときは「go running」、同様に「水泳をする」は「go swimming」などと言うことが多いです。

 

また、「空手(karate)」や「ヨガ(yoga)」も単独で使わずに、「do karate」「do yoga」と言います。

 

スポーツ以外の趣味がある場合、次のような言い方ができます。

 

I like fishing.

魚釣りが好きです。

I like to draw pictures.

絵を描くのが好きです。

I enjoy making sweets in my spare time.

暇さえあれば、お菓子作りを楽しんでいます。

解説
「I like ~ing」または「I like to~」で「~が好きです」という意味です。「to」の後には、動詞の原形を入れます。

 

以下のように自由に動詞を入れ替えて表現できます。

 

I like watching movies.

映画を見るのが好きです。

I like to read books.

本を読むのが好きです。

「like」の代わりに「love」を使っても、同様の意味を表現できます。特に女性の場合には、「like」より「love」の方が好んで使われる傾向があるようです。

 

「enjoy ~ing」は、「~を楽しむ」という意味です。これも、「~ing」に様々な動詞を当てはめれば、自分の趣味や楽しんだことを伝えられます。

 

I enjoyed shopping yesterday.

昨日は、買い物を楽しみました。

I enjoy going abroad once a year.

年に1度は、海外旅行を楽しんでいます。

また、日本語では、趣味を紹介するときに、よく「~にハマっている」と言うことがあります。「~に夢中である」「~に凝っている」などとほぼ同じ意味です。これに当たる英語表現としては、「be into~」「be passionate about~」「be obsessed with~」「be crazy about~」などがあります。

 

I am really into reading books lately.

最近、読書にハマっています。

Janet is into her new boyfriend.

ジャネットは新しい彼氏に夢中です。

I am passionate about knitting through my older sister’s influence.

姉の影響で編み物に凝っています。

I am obsessed with making sweets.

お菓子作りに夢中です。

My daughter is crazy about pop music.

私の娘はポップミュージックに夢中です。

 

また趣味が特にないときには、話題づくりとして、次のような表現も考えられます。

 

I don’t have any particular hobby. Do you have any suggestions?

特に趣味はありません。何かお勧めのものはありますか?

What kind of lessons do you do?

どんな習い事をしていますか?

解説
「particular」は「特別な」という意味です。「specific」に置き換えることもできます。

 

「suggestion」は「提案」という意味です。きちんと言えば、例文のように「Do you have~」となりますが、親しい相手なら、「Do you have」を省略して、「Any suggestions?」と簡略化して尋ねても問題ありません。

 

「習い事」の英語表現としては、「lesson」あるいは「practice」が使われます。

 

「What kind of ~」で、「どのような種類の~」という意味です。例えば、「あなたはどんな歌が一番好きですか?」は「What kind of songs do you like best?」などと表現できます。

 

また、上にあげた例文では、現在、どのような習い事をしているかを尋ねていますが、過去の習い事を尋ねるときは、次のように言えます。

 

What kind of lessons have you done before?

以前、どんな習い事をしていましたか?

 

自分が経験した習い事について話すときは、次のような表現があります。

 

I’ve been taking guitar lessons since I was a high school student.

高校生の頃からギターを習っています。

I go to a cooking school once a week.

週に1度、料理学校に通っています。

I take French lessons on Skype.

フランス語のスカイプレッスンを受けています。

解説
「take lessons」は「レッスンを受ける」という意味です。

 

「since I was~」は、「私が~だったときから」という意味です。

 

「once a week」は「週に1度」という意味です。ちなみに「週に2回」は「twice a week」、「週に3回」は「three times a week」です。

 

なお、過去の習慣を表したいときには、「used to」を用いる方法があります。

 

I used to do fishing when I was a child.

私は子供の頃、よく釣りをしたものだ。

ついでに言うと、「used to~」は、過去の一定期間の存在を示すこともできます。

 

There used to be a bank in the past.

昔、そこに銀行がありました。

この用法の場合、「今はない」ことを示している点に注意してください。

気候・季節の話題

気候に関する表現には、以下のようなものがあります。

 

It is fine today and it feels nice.

今日は晴れて気分がいいです。

It is very hot and humid today.

今日は、ずいぶん暑くてじめじめしています。

It’s been raining a lot recently.

最近、雨が多いですね。

We have a lot of snow this year.

今年は雪が多いです。

解説
「fine」は、「見事な・立派な」などの意味です。会話表現としては、「I’m fine.(元気です)」がよく知られています。それ以外に「天気が良い・快晴の」という意味でも使われます。他に天気が良いことを示す英単語には、「beautiful」「clear」「sunny」などがあります。

 

これは余談ですが、fineには「罰金」という意味もあるので、文脈(context)に注意してくださいね。

 

曇っているときは「cloudy」などが使われます。さらに曇りでうっとうしいときは「gloomy」が使われることもあります。

 

「蒸し暑い」と言いたい場合には、「hot and humid」や「muggy」がよく使われます。また、「涼しい」と言いたい場合には「cool」を、「肌寒い」と言いたい場合には「chilly」を使うとよいでしょう。

 

天候や気候に関する英語表現パターンは、「it+be動詞+~」、あるいは「we have~」などがあります。

 

It was rainy yesterday.

昨日は雨だった。

We have fine weather.

天気がいいです。

We have little rain this summer.

今年の夏は雨が少ないです。

自分のことを話す

自分の家族の話題になった場合、次のような表現が使われます。

 

How many people are there in your family?

何人家族ですか?

There are four people in my family.

4人家族です。

解説
「how many~?」は、数を尋ねるときの定番の表現です。例えば「お子さんは何人ですか?」と尋ねる場合は、「How many children do you have?」と言えます。

 

「There are four people in my family.」は直訳すると「私の家族の中に4人いる」ですので、「4人家族」ということになります。家族の人数を答える場合は、以下のような表現も使われます。

 

We are five.

5人です。

We are a family of five.

5人家族です。

 

家族構成を答えるときには、次のような表現が使われます。

 

I have a wife and three children.

妻と子供が3人います。

There are my parents and my younger sister.

両親と妹がいます。

I am an only child.

私は一人っ子です。

I am the second oldest of four sisters.

4人姉妹の2番目です。

解説
「children」は、「child(子ども)」の複数形です。通常、名詞の複数形は、「s」または「es」を付けて示すことが多いのですが、「child」は特殊なので注意しましょう。

 

英語で兄弟、姉妹のことを言う場合、「brother」と「sister」のように、男女の区別はありますが、日本語のように、年上、年下の区別はありません。そのため、兄は「older brother」、姉は「older sister」と言います。「older」を「elder」に置き換えることもできます。

 

また、弟は「younger brother」、妹は「younger sister」と表現することもできます。

 

一人っ子は、文字通り、「一人だけの子ども」という意味で「an only child」と言います。

 

「the second oldest」は、「2番目に年上」という意味です。3番目の場合は「the third oldest」と言います。

 

ちなみに「私は長男です」は「I am the oldest son.」と言います。

 

「末っ子」は、「youngest child」ですが、「youngest son(末息子)」、「youngest daughter (末娘)」という表現も使えます。

相談をもちかける

相談を持ちかけるときの表現には、次のものがあります。

 

Do you have time now?

今、お時間ありますか?

There is something I’d like to consult with you about.

相談したいことがあります。

解説
「have time」で「時間がある」という意味です。「Do you have a minute?」あるいは「Do you have a moment?」でも同じような意味です。親しい相手であれば、「Got a minute?(少し時間ある?)」と言うこともできます。

 

ただし、「Do you have the time?」のように、「time」の前に「the」をつけて言うと、「お時間ありますか?」ではなく、「What time is it?」と同様に、「今何時ですか?」という意味になるので、注意してくださいね。

 

「there is something ~」で、「~なことがある」という意味になります。

 

「I’d like to~」または「I would like to~」は、日本語の「~させていただきたい」というニュアンスに近い表現です。「I want to~」より丁寧な印象を相手に与えることができます。

 

「consult with+人+about~」で「~について人に相談する」という意味です。

 

ちょっとした軽い相談の場合は、「consult with」の代わりに「talk to」を使ってもよいです。

 

There’s something I’d like to talk to you about.

お話したいことがあります。

具体的に相談内容を告げるときは次のように言えます。

 

I’d like to consult with you about next presentation.

次のプレゼンのことで相談があります。

 

相談を持ち掛けられたときの表現は、次のとおりです。

 

Sure, what’s the matter with you?

もちろんです、どうされましたか?

I’ll be there in thirty minutes.

30分後にそちらに行きますね。

解説
「What’s the matter with you?」は、「どうしたの?」「何か(問題が)あった?」と尋ねるときの決まり文句です。「matter」はここでは「問題・課題」という意味です。「matter」の代わりに「problem」を使ってもよいです。

 

「I’ll be there」は直訳すると「私はそこにいる」ですが、ここでは30分後(in thirty minutes)には、「そこ」にいるので、「そちらに行く」ことを告げているわけです。

 

I can make time for you in about thirty minutes.

30分ぐらいは都合がつきます。

「make time for~」は「~のために時間をとる」という意味です。

 

なお、「聞きたいことがあれば、お気軽に尋ねてくださいね」と言いたい場合には、次のように言っておくとよいでしょう。

 

Please feel free to ask me any questions.

お気軽に何でも聞いてくださいね。

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