ビジネス英語でのあいさつ・あいづち
朝、上司や同僚と顔を合わせたときや、退社するときなど、オフィスでは、あいさつを交わす機会がとても多いです。当然のことですが、あいさつのときにちょっとした言葉を付け加えるだけで、人間関係が円滑になったりします。また、的確なタイミングで気の利いたあいづちが打てると、会話も弾み、コミュニケーションがさらに深まるものです。ここでは、「①出勤、退勤時のあいさつ」、「②異動のあいさつ」、「③あいづちの種類」の3つに分けて解説します。
出勤、退勤時のあいさつ
朝、オフィスに出勤したときには、次のようなあいさつが交わされます。
Good morning!
おはようございます。
また、出勤時間が正午以降になった場合は、「Hello.」あるいは親しい間柄なら、「Hi.」が使われます。特定の相手というより、職場の人たちに声をかける場合は、次のような表現が使われます。
Good morning everyone!
みなさん、おはようございます!
Hello everyone!
こんにちは、みなさん!
Hi, guys!
やあ、みんな!
「おはようございます」などと言うだけでなく、その後に、一言添えると、相手に対する印象が良くなります。
Good morning! How was your holiday?
おはようございます! 休みはどうでした?
It was great.
最高でしたよ。
「holiday」は「休日」です。相手が休み明けとわかっているときには、このように話しかけるのもよいでしょう。
「How was your」の後には、いろいろな言葉を当てはめることができます。
How was your weekend?
週末はどうでした?
How was your summer vacation?
夏休みはどうでした?
How was your business trip?
出張はどうでした?
「It was great.」は「最高でした」という意味です。「great」は、「大きい・巨大な」「名高い」「著名な」など、様々な意味を持った単語です。
他に、回答するときに使われる表現には、次のようなものがあります。
It was fulfilling.
充実していました。
It was very satisfying.
とても満足でした。
It was terrible.
ひどいものでした/最悪でした。
Just so-so.
まぁまぁ、かな
体調を尋ねる場合は、次のような表現があります。
How are you feeling?
具合はどうですか?
Are you feeling better?
具合は良くなりましたか?
How is your cold now?
風邪の具合はどうですか?
「feel better」は「具合が良くなる」という意味です。
「気分が良い」は、「I’m feeling good.」あるいは「I feel good.」などと言います。また、「~したい気分です」と言うときは、「feel like ~ing」が使われます。
I feel like walking.
歩きたい気分です。
インフルエンザの場合には、「the flu」を用いるとよいでしょう。もちろん、「influenza」と言ってもよいですが、少し違和感があります。日本語で言えば、「普通感冒」とか「流行性感冒」などと言っている感じです。ということで、会話のときは、ほとんど「the flu」が使われます。
また、相手を見て、明らかに元気がないときに、状況を尋ねたい場合は、次のような表現が使われます。
What’s the matter with you?
何かあったのですか?/いったいどうしたんですか?
気分や具合を尋ねられたときに返事するときには、次のような表現が使われます。
It was good.
いいです。
It was okay.
大丈夫です。
Not too bad.
まずまずです。
It was difficult.
大変でした。
「Not too bad.」は、「それほど悪くない」という意味で、「まずまずです」「まあまあです」といったニュアンスを伝えるときに使われます。
ちなみに、「ボチボチ(まあまあ)ですね」と答える場合には、「Not bad.」や「It’s just OK.」なども使われます。
また、先ほども紹介したように、「まあまあ」だけど、「あまり良くない」というニュアンスを伝えるときには、「So so.」という表現も使われます。ただし、あまり目上の人に使うことはありません。相手によっては失礼になることもありますので、注意が必要です。
状態が良くないときには、上に挙げた「It was difficult.」のほか、次のような表現があります。
It was very hard.
かなりつらかったです/とてもきつかったです。
退勤時のあいさつには、次のような表現が使われます。
I’m leaving for the day.
今日はここまでにします。
I’m heading out now.
そろそろ帰りますね。
I’m going now.
お先に失礼します。
「for the day」は、「今日については(今日のところは)」という意味です。今日は、会社を離れる、つまり退社するということを示す表現です。
仕事の区切りをつけたことを伝える場合、次のような表現も使われます。
I’ll calling it a day.
今日はこれくらいにしておきます。
Let’s call it a day.
今日はこれくらいにしておきましょう。
I’ll stop here for today.
今日は、ここまでにしておきます。
それ以外では、次の表現があります。
I’ll be on my way home now./I’m going home now.
そろそろ帰ります。
If there is anything urgent, I’ll go on ahead now.
急ぎのものがなければ、これで失礼いたします。
I’m going to head home today, if that’s all right.
よろしければ、今日は失礼いたします。
なお、「もう帰りますね」と声を掛けられた場合などの返答の表現は、以下のとおりです。
See you tomorrow.
また明日ね。
Take care.
気を付けて。
Have a good evening.
おつかれさまです。
「Take care.」は、退社する相手を見送る場合に多く使われます。あるいは、「じゃあね」といった意味合いで「See you.」や「Take it easy.」と答えることもあります。「Take it easy.」は、「気楽にやる」「無理をしない」という意味ですが、別れ際のあいさつにも使われます。
相手にこれからパーティなどがある場合には、「Have fun! (楽しんでね!)」 と声をかけるのもよいでしょう。
「Have a good evening.」は、直訳すると「良い夕方を過ごしてください」ですが、そのような意味も込めて「おつかれさまでした」といったニュアンスで使われます。退社するのが週末であれば、「Have a nice weekend.(よい週末を)」という表現が使えます。
残業をしている人がいたら、「Don’t overwork yourself.(頑張り過ぎないでね)」と声をかけると、まだ仕事をしなければならない人に対する思いやりの気持ちが伝わります。
転勤・異動のあいさつ
異動が決まった時には、そのことを伝える場面が多く出てきます。その時に使える表現をみてみましょう。
I will move to the marketing department.
マーケティング部に異動します。
I’m transferring to the Osaka branch next month.
来月から大阪支社に転勤します。
「marketing department」は「マーケティング部」のことです。「department」というと、「department store(百貨店・デパート)」を思い浮かべる人も少なからずいるでしょう。ただし、企業では、「~部」という意味で使われます。また、「division」も「~部」という意味で使われることがあります。「~部」に対応する英語は、会社によって違いますので、あらかじめ確認しておくことが大切です。
異動や転勤のあいさつを受けた場合は、寂しい気持ちや長年のお礼などを伝えることが多いです。その時には、次のような表現が使われます。
We will miss you.
寂しくなります。
You helped me out a lot.
大変お世話になりました。
「help+人+out」は「人を手伝う・助ける」という意味です。
He helped her out with her work.
彼は、彼女の仕事を手伝った。
Thank you for your kind support for a long time.
長い間、大変お世話になりました。
あいづちの種類
相手に同調するあいづちには、次のものがあります。
yeah
はい
Uh-huh.
ええ、ええ/はい、はい/ふむ、ふむ。
I see.
なるほど/わかりました。
Indeed.
なるほど/確かに。
Right.
そうですね/わかりました。
That’s true.
その通りです。
Absolutely. / Exactly.
まったくですね。
That sounds good.
それはよかったですね/それはいいですね。
That’s a good point.
それはごもっともです。
「I see.」は、相手が言っていることが「わかりました」という場合に使われます。
「Right.」も相手に同調しているときに使いますが、さらに「確かにそうですね」というニュアンスが入ってきます。単に「sure.」と言うこともあります。ただし、「Right?」と語尾を上げて言うと、「でしょ?」「ですよね?」と相手に確認する表現になります。
さらに、相手の発言に対して「その通り!」と思っているとき使われるのが、「That’s true.」です。「Exactly.」や「Absolutely.」あるいは「Definitely.」なども同じように使えます。
「That’s a good point.」は「ごもっともです」と相手の発言に納得したことを示す表現です。「You hit the mark.」と言えば、「全くおっしゃる通りです」というニュアンスが伝わります。
その他、相手の発言や提案を褒めたり賛同したりするときは、次の表現が使われます。どれも「素晴らしい!」「素敵!」といった意味です。
- Awesome.
- Fabulous.
- Fantastic.
- Marvelous.
- Wonderful.
会話の中では、相手に同調することばかりではありません。同調以外のあいづちも紹介しておきます。
Pardon?
え?/なんですか?
Well…
えーっと・・・
Really?
本当ですか?
Is that right?
本当ですか?/そうなんですか?
That’s too bad.
それは、お気の毒に/残念でしたね。
ただし、「Pardon me.」には、「もう一度言いてください」の他に、「I’m sorry」と同様に、「ごめんなさい」という意味もあります。
「Is that right?」は、「本当にそうなのかな?」という疑問や「そうなの?」という驚きを込めた言い方です。「Is that so?」と言うこともあります。
「That’s too bad.」は直訳すると、「それはとても悪い」という意味で、「お気の毒に」と言いたいときに使われます。
また、「That’s terrible.(それは大変だね。それはひどいね)」と言ったりもします。